写真とフレームとエトセトラ 第六回

写真とフレームとエトセトラ 第六回

第六回「東への旅 #1」

⼀⽉になり。新年明けましておめでとうございます。と⾔いたいものの、年明けから能登で⼤きな地震があったり。なかなか気持ちは休まりませんが、⼼からお⾒舞い申し上げます。そして、1⽇も早い復興を祈っています。

僕は年明け早々、⾞に乗り込み、北海道の真ん中らへんから⾼規格道路に乗り、東へと旅に出た。幼少期の頃から⼯事によって伸び続けるその道は、成⻑を共にした兄弟のような特別な思いをちょっとばかし抱えている。

僕は北海道の東側の遠軽町を訪れた。

遠軽町は両親の祖⽗⺟がいる町であり、⽩滝村、丸瀬布町、⽣⽥原町、遠軽町が合併してできた⼈⼝2万⼈ほどの町だ。⼩中の夏休みにはよく遊びにきて、ちびっことして駆け回った⼟地なのである。

毎朝のように、温かい格好をしてカメラを携え祖⺟の散歩に同⾏する。

幼少期から⾒ている景⾊、しかし⾒慣れてはいない景⾊。その感覚は僕をちょっとばかし胸躍らせるのである。

昔からあった⽊が切られた場所があったり、少し空き家が増えたり。そういった変化はちらほらと⾒られる。写真を撮るとそういった変化には敏感になる。

変化の中で写真に記録するというのは本当に意義があることであるし、愛情表現とも⾔える⾏為ではないかと思いながら散歩をしていた。

持ってきた仕事と本を消化しながらいろいろな変化を感じる⽇々を遠軽町でしばらく過ごすことにする。

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