第五回 日常のための非日常
年の暮れ、クリスマスも終わりのころ。
来年には北海道の真ん中らへんの東川町という小さな町から、それなりに大きな町である札幌へと転居する予定なので、実家住みでの年越しは最後となるかもしれない。
美味しい酒を飲み、正月料理(という名の肴)を頬張るのは来年からはちょっと違った気持ちを携えてのことかもしれず。そう、最近私は日常の大きな変化の一歩手前ぐらいにいるような気がしているのである。
冬はどうしても写真を撮る枚数が減ってくる。
撮る枚数も年々、心なしか減ってきている。
北海道の冬は引きこもりがちになってしまうのがいけない。
同じような悩みを抱える人は多いのでは、と思っていたりする。
そんな私が北の大地で、あるいはそうじゃなくても。
日常を撮り続けるためには非日常が大切だということに気がついた。ハレとケという言葉があるように毎日が非日常では持たないが、もちろん毎日が日常なだけでも人間バランスが取れないはずである。
日常のための非日常を起こすのだ!と。私はふと思った。
非日常といえばなんだろうか。私には昔よく行っていた旅が浮かんだ。
そうして私は旅の計画を立てるのであった。
年末まで忙しない男である。
では、また。
昨年度もたくさんの方にお世話になりありがとうございます。
新年もどうぞよろしくお願い致します。
どうぞ良い新年をみなさまお迎えください。