第17回「海をみにいく」
夏が終わり、ストーブもつけようかと思い始める10月の中ですね。
つい先日、近場の石狩の海を見るだけでは我慢できずに北海道の端っこ。日本の端っこ。
稚内宗谷岬まで車を借りて海沿いの道を走らせた。
実家の車をありがたいことに好き放題にさせていただき、車中泊での2泊3日。あちこち寄り道もしたので合計1000キロぐらいの道のりを走った。最近買い替えた実家の車はアクセルを踏まなくても速度をキープしたり、バックモニターやらのカメラがいっぱいついていたりとハイテク装備に恵まれており、身体的にはかなり楽をすることができた。

以前、北海道の稚内に来た時は小学生の頃に父親との車中泊で来たはずで、助手席に乗り込み北海道の西の海沿いをまっすぐに走るオロロンラインの眺めの良さに目を輝かせていたのは覚えている。その頃から10年以上経ってもまた走りたいなぁ…なんて思わせてしまうのだからオロロンラインの魅力ったら素晴らしいものがある。

撮影は主に最近ご愛用の軽快なハーフ判のフィルムとそこそこに重い中判デジタル。普段撮っている日常の周辺とは全く違う被写体。しかしフィルムの方は旅に持ち出していることが多いことに気がつく。生きる活動を見つめて理解するには普段の立ち位置から離れてまた別の角度から、さまざまな角度から見つめるべし、とも思ったので。結局のところカメラがずっとそこにあるのはそういうことなのだろうと思うのである。

それにしても、海沿いは風車ばかりだったなぁ。