写真とフレームとエトセトラ 第14回

写真とフレームとエトセトラ 第14回

14回「その変化が美しい」

せっかく書き上げた文章を紛失してしまって「やべっ」となって書いている。

北海道の札幌は初雪を通り越し、ついには積もる日もあるぐらいには冬だ。
最近はいろんな人に会った。都会に越してきて、久々に再会した人もいた。それだけでなんだかよかったなぁ。と思うが、まだ都会での生活も始まったばかりなのである。

そして近所のスーパーには餅、餅。餅の山が築かれ、お歳暮コーナーまで小さなスーパーのくせに誇らしげにできあがっていた。
こりゃ、いかんな。年を越してしまう。ということで、仕事バリバリと片付け、コーヒーをごくごくときめて。ピシッともろもろ整理。少しスッキリしたところだ。
しかし、引越しだの色々を言い訳はしたくないのだが、見事にここ数ヶ月自分の作品用の写真が撮れておらずこのブログの写真選びも苦労する。

 

でも、最近は目にする風景が楽しいのである。

もっと詳しく書くとたまに外に出ると季節の変化、冬へと近づいていく時の流れが少しばかり心地よいのだ。これを写真に撮っても写真は時間の流れや季節の移り変わりまで一枚で完結して記録するものではないから、写真にしてしまうこと自体、ちょっと野暮だな、と思ってしまったりするのである。

 

その瞬間ではなく、その変化が美しい。
そう思った時、写真家である僕はどうしたら良いか、まだ答えを持ち合わせていないのだった。でもこういった感情から新しい写真表現が生まれるのかもしれない。

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